「どの通貨を選べばいいの?」FX初心者が最初に直面する大きな壁
FXを始めようと思って証券会社のサイトを見てみると、「米ドル/円」「ユーロ/円」「英ポンド/円」…と、たくさんの通貨ペアが並んでいて、正直どれを選べばいいのかわからない。そんな経験、ありませんか?
「仮想通貨で少し損をしたから、今度は失敗したくない」
「FXって危険って聞くけど、安全に始められる通貨はあるの?」
「毎月1〜2万円でも増やせれば家計が楽になるのに…」
30代の忙しい会社員の方にとって、通貨選びは本当に悩ましい問題です。間違った選択をすると、せっかく投資を始めても思うような結果が得られないばかりか、大切な資金を失うリスクもあります。
でも安心してください。初心者は「米ドル/円」から始めるのがおすすめという明確な答えがあります。今回は、FX初心者が通貨選びで失敗しないための具体的な基準と、おすすめの3つの通貨ペアについて詳しく解説していきます。
FX初心者が通貨ペアを選ぶ際の「3つの絶対基準」
基準1:流動性(取引の活発さ)が高いこと
通貨ペア選びのポイント1つ目は、「流動性(取引の活発さ)」です。言い換えれば、「取引している人が多いかどうか」を気にする必要があるということ
流動性が高い通貨ペアを選ぶメリットは以下の通りです:
買いたい時に買える、売りたい時に売れる
取引量が多い通貨ペアは、常に買い手と売り手がいるため、自分が取引したいタイミングで確実に売買できます。
スプレッド(取引コスト)が狭い
流動性が高い通貨ペアは比較的に値動きが安定している傾向にあり、取引の実質的なコストであるスプレッドも狭い傾向があります
価格が急激に変動しにくい
多くの人が取引している通貨ペアは、極端な価格変動が起きにくく、初心者でも予測しやすい動きをします。
基準2:適度なボラティリティ(値動きの大きさ)
その通貨ペアが「どれくらいの値幅動くのか」も大事なポイント。FXでは、この価格の振れ幅のことを「ボラティリティ」と言います
なぜ適度なボラティリティが重要なのか?
– 値動きが小さすぎる:利益を得るチャンスが少ない
– 値動きが大きすぎる:短時間で大きな損失を被るリスクが高い
そのため、初心者が取引するのであれば、「ボラティリティが小さい(値動きが小さい)」通貨ペアをおすすめします。まずはコツコツと取引に慣れることが大切です。
基準3:情報収集のしやすさ
意外と見落としがちなのが、取引通貨の情報が手に入りやすいかどうかです。
情報収集がしやすい通貨の特徴:
– 日本のメディアで経済ニュースが頻繁に報道される
– 中央銀行の政策発表が注目される
– 経済指標の発表スケジュールが明確
日本とアメリカの経済や社会情勢については、ニュースなど情報を得られる媒体がたくさんあるので、情報収集が行いやすいことも特徴です。これにより、相場の動きを予測しやすくなります。
30代FX初心者におすすめの通貨ペア3選
1位:米ドル/円(USD/JPY)- 最初に選ぶべき王道通貨
米ドル/円は取引をしている人の数が非常に多く、一般社団法人金融先物取引業協会が公表した「 通貨ペア別取引金額」のデータでは2020年の国内シェアは60%超で、日本で最も取引された通貨ペアとなっています。
なぜ初心者に最適なのか?
1. 圧倒的な取引量:国内取引の60%以上を占める人気
2. 狭いスプレッド:多くのFX会社で最も有利な取引条件
3. 情報の豊富さ:日米の経済情報は日本語で簡単に入手可能
4. 適度な値動き:変動率も適度にあり、値動きは緩やかなもののトレンドが出ると続く傾向があります
取引しやすい時間帯
アジア時間だけではなくニューヨーク時間でも活発に取引が行われるため、終日ある程度の値動きが期待でき、自分のタイミングで売買がしやすいのも魅力です。
2位:ユーロ/円(EUR/JPY)- 安定性を求める方に
世界的にユーロは米ドルに次いで世界的に取引量が多いため、米ドル/円と同様にユーロ/円も変則的な値動きの少ない、かつ比較的トレンドが出やすい通貨です。
ユーロ/円の特徴
1. 高い流動性:米ドルに次ぐ取引量でスプレッドが狭い
2. 予測しやすいトレンド:一般的に、為替市場で広く売買されている先進国通貨ほど、値動きが落ち着いている傾向がある
3. 情報の入手しやすさ:ユーロに関する情報も豊富にあるので、投資判断に役立てることができます
活発な取引時間
ロンドン市場がスタートし取引が活発になる時間帯 (日本時間の16時(夏時間)) からボラティリティが高まる傾向にあります。
3位:ユーロ/米ドル(EUR/USD)- 世界最大の取引量
ユーロと米ドルはどちらも世界でよく使われる通貨のため、取引量が非常に多い組み合わせとなっています。2022年時点の通貨ペアの取引量としては、世界で一番多いです。
ユーロ/米ドルの魅力
1. 世界最大の流動性:最も安定した取引環境
2. 狭いスプレッド:取引コストを最小限に抑制
3. 豊富な分析情報:世界中のアナリストが注目
ただし、この通貨ペアは決済通貨が米ドルになるため、損益も米ドル建てで発生する点に注意が必要です。
初心者が避けるべき通貨ペアの特徴
避けるべき通貨の条件
1. 極端にボラティリティが高い通貨
– 英ポンド系(特に短期取引の場合)
– 新興国通貨(トルコリラ、南アフリカランドなど)
2. 情報が入手しにくい通貨
– マイナー通貨ペア
– 経済ニュースが少ない国の通貨
3. 流動性が低い通貨
– 流通量が少ないと相場が不安定になりやすく、売買したい時に売買できないという状況に陥る可能性もある
月1万円から始める具体的な取引戦略
ステップ1:米ドル/円でスタート
推奨する取引方法:
– 取引量:1,000通貨から開始
– レバレッジ:最大3倍まで(安全重視)
– 損切りライン:10〜20pips
– 利益確定:10〜30pips
ステップ2:基本的な分析方法を習得
テクニカル分析の基礎:
1. 移動平均線の方向でトレンドを把握
2. サポート・レジスタンスラインの確認
3. RSIで買われすぎ・売られすぎの判断
ファンダメンタル分析の基礎:
1. 雇用統計(米国・毎月第1金曜日)
2. GDP発表
3. 中央銀行の政策金利発表
ステップ3:慣れてきたら他の通貨ペアも検討
最初からいくつもの通貨で取引をしても良い結果を出すのは難しいため、まずは少数通貨ペアに絞ると運用がしやすくなります。
米ドル/円で安定した結果が出るようになったら、ユーロ/円などに挑戦してみましょう。
実体験から学んだ通貨選びの重要ポイント
私も最初は「高金利だから」という理由でトルコリラ/円に手を出し、予想以上の値下がりで損失を経験しました。その経験から学んだのは、初心者は「手堅く・着実に・継続的に」が最も重要だということです。
成功への3つのマインドセット
1. 急がば回れ:短期間で大きな利益を狙わない
2. 継続は力なり:毎月コツコツと取引を続ける
3. 学び続ける姿勢:相場は常に変化するので情報収集を怠らない
FX取引は新規の注文をする時点で、あらかじめいくらまで下がったら損切りするか、いくらまで上がったら利益確定するかなど、取引ルールを決めて遵守することが大切です。
まとめ:失敗しない通貨選びで安心してFXをスタート
通貨選びに迷ったら、まず以下の3つを思い出してください:
1. 流動性の高さ:取引量の多い通貨を選ぶ
2. 適度なボラティリティ:値動きが安定している通貨を選ぶ
3. 情報の取得しやすさ:日本語で情報が豊富な通貨を選ぶ
そしておすすめの順番は:
1. 米ドル/円:最初に必ず選ぶべき王道通貨
2. ユーロ/円:安定性を求める方向け
3. ユーロ/米ドル:より本格的な取引を目指す方向け
まずは米ドル/円やユーロ/米ドルなど、メジャーな通貨ペアから始めることをおすすめします。これらの通貨ペアは流動性が高く、情報も豊富なため、初心者でも比較的安全に取引を始めることができます。
FXは確かにリスクを伴う投資ですが、正しい知識と適切な通貨選びによって、月1万円から始めて月5万円の副収入を目指すことは十分可能です。まずは少額からスタートし、経験を積みながら徐々にステップアップしていきましょう。
「今すぐ大きく稼ぎたい」という気持ちは一旦置いて、「長期的に安定した収入源を作る」という視点で通貨を選べば、きっと良い結果につながるはずです。
あなたのFXライフが成功に向かうことを心から応援しています。一緒に、無理のない資産形成を目指していきましょう!

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